一足遅く咲く八重桜は色が鮮やかで美しい。肴町から十三日町に入ると突き当りに祇陀寺の八重桜が見事に満開。ひかれように立ち寄る。例年にまして色が鮮やかに見える。元気を出してがんばれ!!と言ってるようだ。
祇陀寺には寺鐘がある。先日惣門界隈の103歳の方が亡くなりお悔やみに行ったら、遺族の友人が「和尚さんが言ってたけど・・・この近所の方々は祇陀寺と円光寺の鐘を聞きながら暮らしているから長生きするんだそうよ」とー
生まれた時から30年近く祇陀寺の鐘を聞いて育った。記憶は無いが、鐘は戦前、供出されていたかも知れない・・・ふと子どもの頃を思い出した。1、お寺の恩恵は沢山あった。墓地が遊び場で、かくれんぼには絶好の場所だった。2、杉の木がいっぱいあり、竈の薪の火をつける杉の葉拾いは子どもの仕事だった。風が吹いた次の日の朝早く起こされ杉の葉を拾いに行き、炭すご一杯にするのが楽しみだったが、そんな日はみんな早起きするのだから少ししか取れないことがほとんどだった。
3、もう一つ長生きの恩恵にあづかれるかな・・・