歴史てくてく⑨盛岡高等農林と宮沢賢治

今年は宮沢賢治没後八十年ということで各地でイベントが盛んだった。
 岩手大学農学部植物園で行われた「秋の樹木めぐり」~賢治の童話のなかの樹たち~に参加し、賢治ゆかりの木や高等農林校舎跡地に建つ碑などを楽しんだ。宮沢賢治は大正4~9年まで盛岡高等農林で本科生、研究生として学んだ。
 800種余の植物が生育しているという植物園は市民の憩の場となっているが、この一帯は、藩政時代は盛岡藩名門の侍屋敷町だったということでその名残も興味をそそられた。

 最も注目されるのは、威風堂々と建つ大正元年建築の盛岡高等農林学校の本館だ。当時一階は校長室、事務室、会議室に、二階は大講堂として諸学校行事に使われていたという、青森ヒバを用いた建物は修復はしたものの建築当時の姿をとどめている学校建築の歴史を知る貴重なものとして国の重要文化財となっている。
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明治三十五年我が国最初の高等農林学校として創立されたが、同時に建てられた正門(現在の通用門)と「寄せ棟風八角」の造りの門番所も明治の価値ある建物として国重要文化財である。 岩手大学農学部植物園は、植物、樹木だけではなく宮沢賢治や歴史との出会いも楽しめる場所だ。    (浦川陽子)
by yoko1939 | 2014-04-06 21:48 | 歴史てくてく | Comments(0)