歴史てくてく⑲いま「きけわだつみの声」を聴こう

戦後70年の今年、平和へ前進できる年にしたいとの国民の願いを踏みにじり安倍政権は「戦争法案」を衆院で強行採決・・怒りが広がっている。強行採決の国会を取り巻いた若者たちの姿に拍手!だった。 昨年末、1949年東大協同組合出版部から刊行された「きけわだつみのこえー日本戦没学生の手記」を手に入れた。どのページも茶色になっている。
 見返しの四枚の絵にくぎ付けになった。薄くなって伝えきれないが、
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写真の右の絵は終戦一か月前まだ立っている自分の姿「もうこれ以上はやせられまい」と添え書きがある。左は餓死10日前の痩せこけて立つことができない自分の姿。
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裏表紙の見返しはいろんな食べ物がいっぱい描いている中に自分がいて「これだけあれば病気はなほる」と添え書き。もう一枚は家族の似顔絵・・・。
 昭和18年東京美術学校卒業し、同年11月入営、20年8月19日宮古島陸軍病院で餓死した関口清さんの亡くなる直前のスケッチだ。
 日記には「俺はこの戦争のそして、人類のいやすべての結末がみたい。生きねばならぬ。貴重な寶を後世に残すべく、病魔と衰弱と、うえと、酷暑と戦わねばならぬのだ」そしてやがて春が来ることを確信していると記している。
 第二次世界大戦の日本戦没者は310万人、うち軍人が230万人、その6割が餓死者だといわれている。戦争を知るための一つの貴重な資料「きけわだつみのこえ」聴こう。   (浦川陽子)
by yoko1939 | 2015-11-10 23:30 | 歴史てくてく | Comments(0)