若者に話題 小林多喜二の「蟹工船」


秋葉原で大変な通り魔事件がおきた。2トントラックで人を跳ね飛ばし、さらに
ナイフで次々切りつけ7人が命を奪われ10人が重軽傷。犯人は青森県出身の
25歳の男性。「人を殺すために秋葉原に来た。誰でも良かった」とーー。
しかも携帯電話サイトの掲示板で殺人を予告していたという。人の命を何と思っ
ているのか!怒り!!!

 犠牲者は将来ある若者が多かった。「何で殺されなければならなかったのか・・
・」との遺族の悲痛な声・・・ただただ犠牲者の冥福を祈るのみだが、「いやな事件
だったね」ではすまされないものを感じる。

 マスコミでは、事件の背景がえぐりだされ、関東自動車で働く派遣労働者で大
規模なリストラ予定され不安な日々を送っていたことが明らかにされた。

 いま多くの若者が毎日いつ首になるか・・と思いながら契約社員、派遣社員で
働いている。いま、その若者の中でベストセラーになっているのが小林多喜二
の「蟹工船」だ。
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 三ツ割の東山堂書店では、文庫本で平積みとなって、さらにレジ前に今月
話題の本として小林多喜二の本が並んでいた。漫画にもなっている。テレビ、
週刊誌、新聞で報道されている。

 「しんぶん赤旗」5月16日付けによれば、最初の火付け役は東京のJR上野駅
構内にあるブックエキスプレス・ディラ上野店。元フリーターの若い店員が新聞
で『蟹工船』が話題になっているのを見て作品を再読。「いまのワーキングプア
にわかってもらえる小説だ」と、手製のポップでアピールしたところ、週に80冊も
売れ、文庫売り上げ3位となった。話を聞いた他店にも広がったという。

 北洋漁業における過酷な労働と、ついに立ち上がった労働者のストライキを描
いたものだが、この過酷な労働実態が現在のワーキングプアと通じると若者たち
に読まれているという。

 「蟹工船」の主人公は労働者・・・若者も主人公として現状を切り開いてほしい・・・・


日本民主主義文学盛岡支部主催で
小林多喜二没後75周年記念で「多喜二の作品を語る集い」が開かれる
日時:6月22日(日)午後1時~4時10分
会場:岩手教育会館 2階会議室
内容:作品朗読
    講演 「多喜二の生涯と作品」 作家 柏 朔司 氏
    作品の感想
Commented by 縁光 at 2008-06-16 11:51 x
この事件では今の日本社会のマイナス面をいやというほど見させられました。

犯人の自己中心な身勝手さには背筋が寒くなりました。
ニヤニヤ笑いながらケータイで被害者の写真を取りまくる若者達にも怒り!人命救助のために、止血のために体を押さえるとか何でもいいからしようとしなかったんだろう。

そして、事件の背景の一つに、25歳位までで勝ち組・負け組を作り出す就職状況があるのも気になります。就職活動に失敗した負け組は、派遣かバイトでワーキングプアになるようにレールが敷かれてしまう。こんな、若者がやり直しができない(としたら中高年はどーなるのよ、問題外ってか)、俺はダメな負け組だと人生に希望をもてない今の日本の社会の歪んだ仕組みは変えねばらならない。その点は、共産党さんにも政府、与党にも真剣に取り組んでほしいと思います。
Commented by yoko1939 at 2008-06-26 12:30
日本人ってこんな人間だった?と思うことが度々です。勝ち組負け組みを作る仕組みは学校教育にも作られ一部のエリートを作り出す教育、学校をでても働く場所さえない。日本経済が大変といえば派遣や契約社員を増やす法律を作って大企業を助ける。その働かされ方は「蟹工船」時代と変わらず、身も心もずたずた・・・・
 若者が犠牲になっていることに怒りを覚えるのです。
 2月に共産党の志位委員長か国会で若者の雇用問題を取り上げたら共感する若者達からものすごい反響がありました。
 若者も「おかしい」と気がついているのですから、おかしい仕組みを変えるエネルギーになるのでは・・・と期待しています。
もちろん共産党もがんばりますよ
by yoko1939 | 2008-06-12 13:16 | 木木レポート | Comments(2)

盛岡のまちと暮らし、岩手の自然を楽しむレポート


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