大慈清水・・・平成の名水100選に選定されてから全国からの見学者も多くなった。
毎週日曜日、井戸組合の会長さん夫婦が休むことなくお掃除を続けている。前の会長さんから引き継いで30年近くになっている。子どものように大切にしているから出来ることだと思う。だから綺麗で、全国からお客さんが来ても誇れる井戸になっている。
江戸時代からの共同井戸で大慈寺からの湧き水を木の樋でここまで引っ張って近所の人たちの共同井戸となっていた。
湧き水が枯れたとき、ポンプアップすることで存続させようと市に補助を申し出たが断られ、地域で維持管理している。井戸の周りの80世帯の井戸組合の方々が月200円の維持費を出し合って電気代、修理代、改修代をまかなっている。どこからも補助をもらっているわけではない。
「『どなたも自由にお使いください』というのが地域のみなさんの気持ちです。地域で大切にしている水を大事に使って欲しい。水は無限ではないのでこぼさないよう、マナーをきちんとして!」と・・・時々注意するそうだが、素直に聞き入れてくれる人ばかりではなく、にらむ人も居るそうだ。汲みに来る人が増えて水量が少なくなってきているという。
ひっきりなしに水を汲みに訪れるみなさんに、地域のみなさんのあったかい気持ちを解って欲しいナー。
この日は、鉈屋町内の敬老会が行われており民生委員をやっている会長夫人はそちらのお仕事へ・・・近所の方がお手伝いしていた。