先日神戸の震災復興にかかわってきた方のお話を聞く機会があった。「振り返って3年目が一番つらい時期です」ということが胸に突き刺さり「3年目にどんな支援ができるのかな?~」と思って参加した。
大槌のまちはがれき処理は終わったもののな~んにも無い町だった。前町長をはじめ多くの犠牲者を出した旧大槌役場を訪れた。祭壇がおかれ、きれいなお花が飾ってあり、犠牲者の冥福を祈り手を合わせた。碇川町長さんはこの建物の一部保存をするといってた。
つどいは高台にあり津波の難を逃れた大槌町中央公民館で行われた。被災地を一望できる・・・ここで津波を見た人は・・・と思うと胸が熱くなる。
オープニングは大槌高校吹奏楽部の演奏。全国からの支援うけながら震災後の演奏会は今日で30回目だという。アンコールにこたえて「ひょっこりひょうたん島」の演奏に会場は大きく盛り上がり、高校生に元気をもらった。
「今日の岩手日報の沿岸12市町村のアンケートでただ一人~復興庁の対応に対して不満と回答した町長です」と口火をきった「3・11から3年、本格的復興の年に」と題して碇川豊町長の講演は、真の住民自治を貫き集落ごとの復興計画を作った。
町民は「最後は自分の家で送りたい」と思っているが土地の確保が困難。地権者を探して全国回っているが限界だ。先に土地を確保できるよう法改正を求めている。結婚して子どもを産み育てられるまち、木の香りのするまち、音楽のまちにしたいと復興まちづくりを力強く訴えていた。
頑張れー!!!・・・
「リレートーク」では、まさない仮設団地自治会長の三浦勝男さんは「被災当時心ひとつに苦難を乗り越えてきたが、3年近くたって仮設住宅も微妙な空気が漂ってきた。復興住宅に当選した人、再建した人は周りに気を遣いこっそり引っ越ししていく。今は震災関連の仕事で働いているが本来の農林漁業では生活が成り立たない。仮設の大槌病院、大槌小学校、中学校校舎の再建を早くしてほしい」
大槌高校吹奏楽部の佐々木ひろ子さんは「全国からの支援を受け吹奏楽部は支援を受けた神戸や大阪など全国の方々とも交流し演奏活動している。昨年の県大会では金賞を受賞した」
NPOすわこ文化村ホット映画会現地事務局の深澤寿人さんは「釜石と大槌の仮設住宅で主に寅さんの『男はつらいよ』の上映をし、226回のべ2614人が観賞した。終わった後『久しぶりに腹の底から笑った』など喜んでもらっている。仮設での暮らしに不安を訴える人は年々増えており、憩の場所が求められている。その手助けになればと続けている」
3人の訴えは心打たれるものでした。参加者は被災者をはじめ県内から230人が参加したという。
まず現地に出向いて現地の人の話を聞くことの大切さを学んだつどいだった。