南大通2丁目佐々木家のシダレカツラは市指定の保存樹木となっている。樹齢125年くらいという大木だ。今は周囲が高い建物が増えて目立たなくなったがきっと周囲の目印となっただろう。青龍水の前から上野豆冨店に向うと屋根の後ろに見えて良い景観となっている。
大慈寺小学校が70周年記念事業として発行した「大慈寺地区探訪読本」のよれば、阿部善吉さんと言う人がこの木を繁殖用母樹として接木の枝をもらい各地に増やしたと言う。子や孫を沢山もつえらい樹らしい。
樹は葉や花が咲いているときが注目されるが、この時期は葉の覆われて見えない樹の表情が良く見えて、枝の織り成す綾に見とれてしまうことがある。シダレカツラも枝の曲線が実に綺麗なのだ。もう少しすると芽をふいたように赤い花が咲き樹全体が見事に赤くなる。まるで紅葉を見るようだ。それから葉が出てくる。
柳は色がつき始めているが、木々が芽吹く春紅葉にもう少し・・・寒さも我慢しよう。